英会話カフェ It's a Small World !

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英会話カフェ It's a Small World ! のあまり役に立たない英語講座 (その168)

このところ震災や水害で多くの方が被害に遭いました。我々も遭いましたが致命的な物ではありませんでした。亡くなった方・被害に遭われた方のご冥福と一日も早い復興を願っています
今回はその報道中やその後の専門家の解説で気になった日本語の表現についてです。例えば、
「100年に一度の規模の豪雨が万が一発生した場合、、、」
とか、
「○○地震は千年周期で発生していて、これが万が一起こった場合」
など。気にしていなければ気付かないぐらいの事なんですが、ちょっと耳に残って。言葉尻を捉えて指摘したい訳では全く無いですが、アナウンサーの方がこんな表現するんだと思ってちょっと不思議でした。で、私自身は立場上、外国人に日本語の意味や文法を聞かれたりする事があるので、これらの用法ってどう説明すればよいか迷ってしまいます。
たぶん文法的には、「万が一」は正確な確率や周期を表しているのではなく、「非常に稀」と言う状況を表す一般表現として使われている事と、「100年に一度」と「万が一」の意味的(重要度的)な優先順位を考えれば日本語ネイティブの私達には解るのだけれど、単語を辞書で調べて訳すレベルのノンネイティブには理解するのも説明するのも難しいかと思います。
他の例としては、
「次の地震は確実に近い将来に来る可能性がある、、、」
などもありました。これはうちのお店のアメリカ人はちゃんと理解していて、
「確実に」は(absolutelyとか100% sureとか)
「可能性がある]は(possible to happenとかmight beとか)
の矛盾を言っていました。ただこれも、日本語ネイティブには、今日・明日のスパンで考えると可能性のレベルだけどもう少し大きい(数百年ぐらいの)スパンで考えると確実に起こると言う意味なのが解るので疑問にすら感じないのですが
ちなみにこれは英語で oxymoron と言って自己矛盾を含んだ単語や表現です。
a big miniature とか a new vintege guitar とかね
ところで、ここから想像できるのですが、、、ちゃんと文法書や辞書に書いてあってせっかく覚えたのにネイティブから、そんな表現はしないとか、ちょっとおかしいとかって言われる事があるでしょう? これって、今回書いたようなニュアンスの違いとか微妙な文の構造の違いとかがあるのでしょうね? なのでネイティブがそう言うならば、「だって文法的には正しいのに、、、」とか言わずに、とりあえずそんな物だと思う事も大切なのだと思います。(理由を探求するのも重要ですが)
皆さんも、話す時は「テキトー」に言葉を発するのでなく、「適当」な表現を選んで話してみてはいかがですか?

  • 2019.11.07 Thursday
  • 15:15

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